「フリーランス美容師って、薬剤はどうしてるの?」
独立を考えたとき、ここでつまずく人は多いです。
僕自身も、独立前は同じように悩みました。
今まで使っていた薬剤が使えない。
仕入れ方法が分からない。
だからこそこの記事では、僕の実体験をもとに次の内容をまとめています。
- 独立後に薬剤で困るポイント
- 仕入れ先の選び方
- 無駄なコストを出さない考え方
これから独立を考えている方が、薬剤で困らないための記事です。
【要注意】フリーランス美容師は“今までの薬剤”が使えないこともある

独立すると、サロンで当たり前に使っていた薬剤が使えないケースは珍しくありません。
個人になると契約できないこともあるのが現実です。
僕自身、この現実は独立前に知りませんでした。
ここを知らずに独立すると、現場でかなり困る場面が出てきます。
特に人気ブランドほど、契約条件に制限があります。
よくある条件は以下の通りです。
- 法人契約のみ
- 紹介制
- 審査あり
これらに該当すると、フリーランスでは導入が難しくなります。
だからこそ、独立前の確認が欠かせません。
「人気だから使いたい」この基準だけで選ぶと失敗します。
商材選びで見落としがちなのは、
「使いたいかどうか」ではないという点。
実際は、契約できるかどうかがすべてです。
ここからは、契約のしやすさという視点で見た商材の違いを具体的に紹介します。
契約しやすい商材ブランドの例
個人でも契約のハードルが比較的低く、電子申請やWebフォームから申し込みが可能なブランドの一例です。
- ミルボン(一部)/ヴィラロドラ
- デミ(フローディア・エレベート・デミドゥ)
- ナプラ(N.・エミーム)
- ブルーベルジャパン(ルネフルトレール)
- フィヨーレ(プリフィカ)
初回購入セットの指定がある場合もありますが、導入はスムーズです。
契約が難しい商材ブランドの例
一方で、個人では契約が難しいブランドの例は以下の通りです。
- ミルボン(オージュア・グローバルミルボン・インプレアなど)
- アリミノ(コアミー)
- ウエラ(システム)
- 資生堂(サブリミック)
- ルベル(see/saw・ルベルワンなど)
- ホーユー(バイカルテ)
- ロレアル(ケラスターゼ)
- その他:E-STANDARD/oggiotto/ダヴィネス/レプロナイザーなど
これらは紹介制や法人契約前提、サロン専売契約といった制限が多く、個人では導入のハードルが高めです。
既存サロン経由でしか導入できない場合もあり、「独立してもそのまま使えるはず」という前提はかなり危険です。
僕が独立前に諦めた商材と理由
実際に僕もミルボン(オージュア)は導入しませんでした。

正直、売れ筋だったので使いたかったです。
でも、以下の点がネックでした。
- 契約条件が厳しい
- 契約金が高い
- 初回ロットが多い
- 在庫リスクが大きい
フリーランスの規模だと、負担が大きすぎます。
無理に導入しても、資金繰りが厳しくなるだけです。
「売れているから導入したい」
この判断だけでは危険です。
それでも使いたい場合の対処法
どうしても使いたい場合、以下の方法なら導入できる可能性があります。
- シェアサロンに相談する
- 既存契約(今いる会社のディーラー)の中で使わせてもらう
ただし、この形の場合は自由度が下がります。
法人と個人で変わる契約条件
法人と個人では前提が違います。
「今の職場で使っているから大丈夫」という考えで進むとズレが生じるので、ここはしっかり理解しておくべきポイントです。
- 法人→契約しやすい
- 個人→制限が多い
同じブランドでも、条件がまったく変わります。
さらに、個人の場合は
- 仕入れ価格が上がる
- 最低発注数が増える
こういった違いも出てきます。
独立前にやるべきことはシンプルです。
- メーカーやディーラーに直接確認し、契約できるかを把握する
- 使えない場合に備えて、代替商材も用意しておく
ここまでやっておけば、独立後に困ることは減ります。
商材選びは技術の話だけではありません。
経営に直結する判断です。
フリーランス美容師の薬剤はどこで仕入れる?実際に使った3つの方法

薬剤の仕入れ先は、大きく分けて3つです。
- 美容ディーラーと契約する
- 美容材料通販を使う
- シェアサロン経由で仕入れる
これらの使い分けで、独立後の動きやすさが変わります。
僕の場合は、独立前からシェアサロンと連携している
ダリアで発注していました。

最初は不安でしたが、シェアサロン経由で注文できて安心しました。
ゼロから契約する必要がなかったので、スムーズにスタートできました。
仕入れ先ごとに特徴が違うので、
それぞれ理解しておくことが大切です。具体的にみていきましょう。
美容ディーラー
最も一般的なのが、美容ディーラーとの契約です。
多くのフリーランス美容師が、
このルートをメインに使っています。
契約方法は主に2つです。
- 在職中にディーラーと契約しておく
- 問屋(卸)で登録する(FIVEやcetera beauty shop)
美容ディーラー契約のメリットは以下の通りです。
- 安定した仕入れができる
- 正規ルートのため在庫切れ・入荷遅れが起きにくい
- 商材の相談ができる
カラーや処理剤の違いなど、現場ベースでアドバイスをもらえることも。
新商品やトレンドも、比較的早く把握できます。
登録の流れとしては、
- 書面やアプリでの会員登録
- 店舗名や住所の登録
が一般的です。
ここは個人だと少しハードルになるため、
事前に準備しておくとスムーズです。
美容材料通販
美容材料通販は、ディーラー契約があれば利用できます。
代表的なサービスはこちらです。
- FIVE
- DD(ダリア)
- REVO+(cetera beauty shop)
通販は、日々の仕入れを効率よく回したいときに使います。
営業後や空き時間でも注文できるため、
ディーラーとのやり取りに時間を取られません。
また、通販のメリットとしては以下が挙げられます。
- 在庫を見ながら必要な分だけ発注でき、無駄な仕入れを抑えやすい
- 少量から仕入れやすい
- 商品を比較しながら選べる
ディーラーと併用することで、仕入れの負担は大きく減ります。
シェアサロンの仕入れサポート
僕が実際に使っていたのが、
シェアサロンを通した仕入れ方法です。
個人でディーラーと契約しなくても、
シェアサロンと連携しているメーカーから発注できます。
具体的には、次のような形で仕入れが可能です。
- 材料発注はDALIAと連携
- EMANON契約者は専用アプリで発注可能
- 取引メーカーは100社以上
ミルボン、ウエラ、アリミノ、資生堂、フィヨーレなど、
主要メーカーは一通りそろっています。
実際に使っていて、
取り扱いの幅で困ることはありませんでした。
見学の段階でも、
どのメーカーが使えるか確認できます。
さらに、口座請求の際には
サロン価格から割引が適用される仕組みです。
メーカーごとに条件は違いますが、
最大で50%近く下がるケースもあります。

正直、個人で揃えるよりかなり楽でした。
契約や発注の手間を抑えながら、
必要な商材は問題なくそろえられます。
詳しくはEMANONのサポートページも確認してみてください。
フリーランス美容師の薬剤はどうする?僕が独立直後に悩んだこと

独立すると、薬剤は基本的に自分で用意することになります。
サロン勤務のように、
用意されたものを使う環境とは大きく変わります。
僕が独立直後に困ったのは、主に次の4つです。
- ディーラーとどう契約すればいいかわからない
- 今まで使っていた薬剤が、契約や費用の問題で使えない
- 代替品を選ぶのに時間がかかる
- 仕入れや在庫のバランスがわからない
この中でも特に悩んだのが、在庫のバランスです。
- 多く仕入れすぎて無駄にならないか
- 逆に足りなくならないか
このバランスが分からず、不安から仕入れすぎてしまうことがありました。
その結果、次のような失敗につながりました。
- 在庫を抱えすぎた
→不安から多めに仕入れてしまった - 使わない薬剤を買った
→他の美容師の発信をそのまま真似た - まとめて購入したものの使わなかった
→セットで揃えたものの出番がなかった
原因はシンプルで、「不安から買いすぎたこと」です。
対策もシンプルです。
- 必要な分だけ買う
- 使うメーカーを絞る
これだけで、無駄な出費はかなり抑えられます。

最初は「足りなかったらどうしよう」と不安でした。
ただ、シェアサロンのサポートを使ったこともあり、
ディーラー発注の不安はかなり減りました。
無理に全部を自分で抱えなくても、環境次第で解決できる部分もあります。
次に、薬剤を自分で用意してわかったメリットとデメリットをまとめます。
薬剤を自分で用意するメリット
不安はありますが、それ以上に自由度の高さがあります。
例えば、
- 好きな薬剤を自由に選べる
- 自分の得意技術に合わせた薬剤が使える
- メニューや単価設計も自分で決められる
サロンに合わせるのではなく、自分のスタイルで組み立てられるのが大きな違いです。
薬剤を自分で用意するデメリット
一方で、以下のような注意点もあります。
- 初期費用がかかる
- 在庫管理が必要
- 材料費を常に意識する必要がある
ここは避けられません。

最初は感覚が分からず、無駄に仕入れていました。
また、以下のように、実際にやってみて初めて分かったこともあります。
- 契約できないメーカーがある
- 代替品を探すのに時間がかかる
- 不要な薬剤を抱えてしまう
こうした失敗を防ぐためには、事前の確認がかなり重要です。
独立前に確認しておくべき薬剤仕入れのポイント
独立前に知っておきたかったのは、次の点です。
- ディーラーやメーカーと契約できるか
- 最初に揃えるときの最低発注数や初期費用
- 個人名義で仕入れできるか
この3つで、現実的に使える商材が決まります。
事前に確認しておくだけで、
独立後の動きやすさも大きく変わるポイントです。
それでも不安が残る場合は、すべてを自分で抱えず、
シェアサロンに相談するという選択肢もあります。
薬剤の準備が不安ならシェアサロンという選択肢
シェアサロンは、思っている以上にサポートが整っています。
僕自身も、薬剤に関してかなり不安がありましたが、相談することでほとんど解決できました。
例えば、
- 薬剤の仕入れ相談やディーラー契約
- ドライヤーやアイロンなどの機材
- タオル、ラップ、ホイルなどの消耗品
こういった部分をサポートしてもらえます。

全部自分で揃えなくていいのは本当に助かりました。
働く環境を選ぶことで、準備のハードルは大きく下げられます。
詳しくは美容師独立ガイドも参考にしてみてください。

【体験談】フリーランス美容師の薬剤|独立直後に揃えたものを公開

独立直後は、すべてを完璧に揃える必要はありません。
まずは最低限でスタートし、必要に応じて増やす形で問題ありません。
実際に僕が揃えたのは以下です。
- カラー剤:イルミナカラー、フィヨーレ
- ブリーチ:ナプラアクセスフリー、アリミノブリーチ
- トリートメント:ハホニコ、リトルサイエンティスト
- パーマ剤:コスメカール
- その他:シャンプー、トリートメント、消耗品一式
それぞれの選び方や使ってみた感想は、次で詳しくまとめます。

最初は「足りないと怖い」と思って多めに揃えました。
ただ振り返ると、必要以上に抱えていたものも多かったです。
- 他の美容師の発信を見て揃えた薬剤
- 使わずに残った処理剤
逆に足りなかったのは、細かい消耗品でした。
- ネックシャッター
- 施術ごとの細かい消耗品(保護クリーム、ペーパー類など)
- 仕上げ用の軽いスタイリング剤(ヘアオイルなど)
こうした細かい部分は、やってみて初めて気づきました。
実際の管理はこのように、ロッカーに収まる範囲で行っています
(※画像は他スタッフのロッカーを参考として掲載しています)


※月額契約者はロッカー使用可能
※あくまで一例で、店舗ごとに仕様は異なります。
ここからは、使っている薬剤や材料を項目ごとにまとめます。
カラー剤

最初は、使い慣れているものを選ぶのが一番安定します。
僕が選んだのは、会社で使っていた以下の薬剤です。
- イルミナカラー
- フィヨーレ
- ナプラアクセスフリー(ブリーチ)
- アリミノブリーチ
配合や仕上がりのイメージができていたので、
独立後もそのまま再現できました。
実際に使ってみて、特に助かったのは次の点です。
- 操作性に迷わない
- カルテ通りに調合できる
- 単価アップにもつながる
慣れている薬剤をベースにすることで、
独立直後でも迷わず施術できるようになります。
トリートメント・処理剤

ここは最低限からスタートで問題ありません。
最初に用意したのは、以下のアイテムです。
- 前後処理剤(リトルサイエンティスト)
- パーマ剤:コスメカール
- シャンプー、トリートメント(エヌ)
- ハホニコトリートメント
あわせて、施術で必要なタングルティーザー(ブラシ)も追加しました。
一方で、ビッグコームはシェアサロンで用意されていたため、
自分で揃える必要はありませんでした。
このように、
- 自分で用意すべきもの
- すでにサロンにあるもの
を分けて考えることで、無駄な出費はかなり減ります。
スタイリング剤

スタイリング剤はシンプルに、N.のみを使っています。
もともと勤務していたサロンでも人気があり、
そのまま継続して使っています。
シャンプーやトリートメントは
以前はオージュアでしたが、現在はお客様にしっかり説明した上で、
enu(エヌ)を使っています。
無理に揃え直さなくても、伝え方で十分カバーできます。
消耗品・美容機器
ここは意外と見落としやすい部分です。
最低限必要だったものは、
- ゴム手袋
- イヤーキャップ
- カット・カラークロス
一方で、シェアサロン側で用意されていたものも多く、次のような備品は自分で揃えていません。
- シャンプークロス
- タオル
- ペーパー、ホイル、ラップ
- ブラシ、ロッド
- ドライヤー、コテ、アイロン

想像より、自分で用意するものは少なかったです。
ただ、意外と必要だったのは、
保護クリームやペーパー類です。
シェアサロンの在庫が足りなくなることもあるため、
最低限は自分で用意しておくと安心です。
このように、
- 自分で準備するもの
- 環境で補えるもの
を分けて考えることで、初期コストは大きく抑えられます。
ここから重要になるのが、日々の薬剤管理です。
フリーランス美容師の薬剤管理で気をつけていること

売上を残すために意識している薬剤管理のポイントは、次の2つです。
- 在庫チェックは毎週曜日を決めて行う
- 材料費は売上の10%以内に抑える
ここが崩れると、無駄な在庫やコストが増えていきます。
実際にやっていることはシンプルです。
カラー剤は不足分だけを補い、
無理に在庫を増やさないようにしています。
さらに、カルテには必ず使用量を記録します。
- ショート:◯g
- ミディアム:◯g
- ロング:◯g
この基準を持っておくことで、発注量のズレが減ります。

最初は感覚でやっていて、無駄が多かったです。
数値で管理するようになってから、かなり安定しました。
薬剤管理は難しく考える必要はありません。
増やさない、記録する。これだけでもかなり変わります。
実際に意識しているポイントを具体的にまとめます。
在庫を抱えすぎないコツ
最初に決めておくべきなのは、仕入れに使う金額の上限です。
独立前後は、10万〜30万円ほどの仕入れになるケースが多いです。
僕の場合は、最初は10万円までと決めて発注していました。
あわせて意識したのが、保管スペースです。
ロッカーに収まらない量を仕入れると、
追加でロッカーを借りることになり、固定費も増えてしまいます。
さらに、使い切れない薬剤はそのまま損失になります。

最初は多めに持っておけば安心だと思っていました。
結果的に、無駄にした薬剤もありました。
在庫は「足りるくらい」がちょうどいいです。
定番薬剤を決める
重要なのは、薬剤の種類を増やしすぎないことです。ある程度固定した方が管理しやすくなります。
カラー剤であれば、
多くても3種類くらいが扱いやすいです。
種類を増やすほど、
- 在庫が増える
- 使用頻度が分散する
- 無駄が出やすい
この状態になります。
僕自身も、最初は自由に選べることが嬉しくて、
いろいろ試していました。
その結果、使いきれない薬剤が増える状況になります。
定番を決めることで、
- 管理がシンプルになる
- 仕上がりが安定する
- 無駄なコストが減る
この流れが作れます。
材料費を抑える工夫
材料費は、売上の10%以内に抑えるのが目安です。
そのために意識しているのは、
- 使用量を記録する
- 無駄な調合を減らす
- 発注日を固定する
発注は「毎週◯曜日」と決めて、
ギリギリでも回すようにしています。
余分な在庫を持たないためです。
例えば、売上80万円の場合、材料費の目安は8万円以内です。
さらに、毎月かかるコストとして、
- シェアサロンの固定費
- 予約アプリの利用料
- 集客費用
といったものもあります。
だからこそ、
抑えられるコストは意識しておく必要があります。

最初は材料費まで意識が回っていませんでした。
見直しただけで、手元に残る金額が変わりました。
薬剤管理は、売上よりも「残るお金」に直結します。
ここを整えるだけで、
独立後の安定感は大きく変わります。
まとめ|フリーランス美容師の薬剤は「準備と管理」で結果が変わる
フリーランス美容師の薬剤で見落とされがちなのは、
「何を使うか」よりも「どう管理するか」です。
独立すると、薬剤はすべて自己判断になります。
その積み重ねが、そのまま利益に直結します。
特に意識しておきたいのは、次の3つです。
- 契約できる商材かどうかを確認する
- 最初は最低限でスタートする
- 材料費と在庫をコントロールする
独立直後は不安から揃えすぎやすいです。
でも実際は、シンプルに始めた方がうまくいきます。
僕自身も、
揃えすぎて無駄にした経験があります。
薬剤は技術の一部ですが、同時に経営そのものです。
だからこそ、
「使いたいか」ではなく
「続けられるか」で判断してください。
この基準を持つだけで、独立後の負担は大きく変わります。


