美容師として独立を考えるとき、「業務委託」と「シェアサロン」のどちらが良いのか悩むことが多いでしょう。
私は業務委託美容師とシェアサロンのどちらも経験したので、その悩みがとてもよく分かります。
そこでこの記事では、私の経験談も含めて、業務委託とシェアサロンの違いを徹底解説します。合わせて、私の経験上、どちらが働きやすかったかもお話ししますね。
この記事を読むことで、あなたにとって独立後の成功のキッカケを得られますよ!
ぜひ最後まで読んでくださいね!
結論:業務委託より、シェアサロンの方が働きやすかった
結論から言うと、私は業務委託よりシェアサロンの方が働きやすかったです。
何故ならシェアサロンの方がフレキシブルに対応できるからです。
例えば、何か資格を取りたいと考えた時や、趣味の時間を増やしたいと考えた時に、シェアサロンで働いていた方がフレキシブルに働き方を調整できます。
また、自分のペースでプライベートの時間を確保することで、心身ともに安定し、結果的にお客様により満足していただける施術ができています。
これらの理由・経験から、私はシェアサロンの方が自分の働き方に合っていると感じています。
美容師の働き方が多様化する中で、業務委託とシェアサロンの違いをしっかり理解することは非常に重要です。
この章では、私がシェアサロンで働くことを選んだ理由と、その利点について詳しく解説していきます。
シェアサロンでの働き方があなたにとっても適しているかを判断する一助になれば幸いです。
シェアサロンを利用して感じたのメリット
私が感じたシェアサロンの最大のメリットは、自分のペースで働ける自由さにあります。
具体的に感じたメリットは以下の通りです。
シェアサロンを利用して感じたメリット
- お客様とじっくり向き合い、満足される接客ができる
- 使用したい商材のみ取り扱いができる
- 施術料、施術時間も自分で決められる
- 得意な分野をより活かせる
- 売上から固定費を差し引いた額が報酬になる
- 完全自由出勤
業務委託の美容師を経験して感じたデメリット
私が業務委託で働いていた時に感じたデメリットについても触れておきます。
シェアサロンを利用して感じたデメリット
- 集客媒体は助かるが、不得意な技術もしなければならない
- 商材が決まっており、自分のものが使えない
- 価格帯を店舗のルールに合わせる必要がある
- シフト提出が必要
業務委託とシェアサロンにはそれぞれ良し悪しがありますが、双方を経験した私はシェアサロンの方が働きやすいと感じました。
(業務委託とシェアサロンのメリット・デメリットは後半章で詳しく解説します)
なぜなら、全ての施術料金や施術時間を自分で設定でき、お客様とじっくり向き合えるからです。
例えば、お客様の要望を叶えたいと思い、施術中にプラスメニュー(メニュー変更)が発生した場合、限られた時間内でこなさなければなりません。
しかし、次のお客様の来店時間が迫っているため、急いで施術しなければならない場面を経験したことがある方も多いと思います。
ほとんどのお客様は急いで施術されていることに気づき、居心地が悪く感じてしまうこともあります。
それが失客の原因になることもあります。
私も実際にそのような経験があり、「あの時こうしておけば…」と悔しい思いをし、一日中落ち込んだこともあります(笑)。
シェアサロンでは、予約のやり取りは個人で行うため、予約連絡の際にメニューの確認ができ、その際に施術時間の把握もできます
このような問題は回避できるのです。
私の経験では、顧客様の満足度をより高めたい方にはシェアサロンが適していると感じます。
また、美容師を続けながら自分の時間もしっかり確保したい方にもシェアサロンはおすすめです。
私の場合、シェアサロンを利用することで出勤スタイルが自由になり、休日の設定も自由になるため、プライベートの時間をより有効に活用できています。
例えば、私はカフェ巡りや映画鑑賞が趣味なので、お昼から出勤の場合は朝にゆったりカフェでモーニングを楽しむことができ、夕方までの出勤なら夜に映画を見に行くことができます。
趣味の時間を確保できるため、1日を有意義に過ごせ、人生の充実度が上がりました。
私が選んだシェアサロン「EMANONシェアサロン」
私が選んだシェアサロンは「EMANONシェアサロン」です。
EMANONシェアサロンとは、全国で118店舗以上の美容室&シェアサロンを展開する株式会社mirrorballが運営する大手シェアサロンです。
エマノンシェアサロンでは充実した設備と環境が整っており、お客様としっかり向き合える空間が提供されています。
今私が安心してシェアサロンで働けているのも、EMANONシェアサロンの充実した環境のお陰とも言えます。
申込・内覧はLINE公式アカウントから受け付けていますので、お気軽に問い合わせてみてくださいね。
ここまで読んでシェアサロンの方が魅力的に映ったかもしれませんが、次の章からはフラットな思考に戻し、業務委託・シェアサロンの違いについて解説していきます。
業務委託とシェアサロンの違い
ここからは業務委託とシェアサロンの違いについて解説していきます。
双方の違いを簡単にまとめると以下の通りです。
項目 | 業務委託 | シェアサロン |
---|---|---|
集客 | サロンと自身で集客 | 自身で集客 |
メニュー、料金 | サロンに見合った価格設定 | 自身で設定 |
備品、薬剤発注 | サロンが負担 | 自身で負担 |
還元率 | 40~55% | 70~80% |
確定申告 | 必要 | 必要 |
業務委託・シェアサロンの違いを詳しく解説していきますね!
業務委託美容師とは?
対象のサロンと「業務委託契約」を取り交わし、サロン側が集客を行った顧客に対して、美容の業務及び接客を提供する働き方です。基本的に報酬は歩合制です。
還元率はサロンによって違いますが、フリーの場合40〜45%、指名の場合50〜55%が目安です。
なお、個人事業主となるため確定申告は必要です。
シェアサロンとは?
サロンを自分のサロンとしてレンタルする仕組みです。
時間制、月額制、歩合制など様々な契約方法があります。
サロン内のセット面を時間単位でレンタルすることもできます。
シェアサロンは自身の売上から月額費用を引いた、70〜80%が報酬です。
シェアサロンも個人事業主となるため確定申告は必要です。
続いて業務委託、シェアサロンのメリット・デメリットについて、詳しく解説していきます。
業務委託のメリット・デメリット
美容師が業務委託を選ぶ理由には、以下のような点があります。
業務委託のメリット
- 個人+集客媒体で集客できる
- 商材は店舗で手配してくれる
- すぐに仕事ができる環境が整っている
- 正社員に比べ報酬がUP
業務委託のデメリット
- 不得意な技術もしなければならない
- 商材が決まっている
- 価格帯を店舗のルールに合わせる
- シフト提出が必要
詳しく解説します。
業務委託で働くメリット
美容師が業務委託を選ぶ理由には、以下のような点があります。
1|個人+集客媒体で集客できる
業務委託サロンでは、サロンが集客をサポートしてくれるため、個人での集客が難しい場合でも安心して働けます。
特にフリーの予約では、スタッフ全員で均等に割り振られるため、指名客がいなくても入客の機会があります。
2|商材は店舗で手配してくれる
サロンが使用する商材を一括で手配してくれるため、自分で商材を購入する手間が省けます。
定期的な店舗ミーティングで商材の確認や新しい商材の導入が行われるため、安心して業務に集中できます。
3|すぐに仕事ができる環境が整っている
業務委託サロンでは、すでに設備や環境が整っているため、すぐに仕事を始めることができます。
初期投資が少なく済むため、経済的な負担も軽減されます。
4|正社員に比べ報酬がUP
業務委託は歩合制で報酬が決まるため、頑張り次第で正社員よりも高い報酬を得ることができます。
実際に、繁忙月には90万円を売り上げることもありました。
業務委託で働くデメリット
しかし、業務委託にはデメリットもあります。
1|不得意な技術もしなければならない
フリーの予約では、不得意な技術もこなさなければならないため、技術の幅を広げる必要があります。
私の場合、デザインカラーが苦手だったため、大変苦労しました。
2|商材が決まっている
サロンが指定した商材を使用しなければならないため、自分の好きな商材を自由に使うことができません。
これが不満となることもあります。
3|価格帯を店舗のルールに合わせる必要がある
料金設定はサロンのルールに従わなければならないため、自分のスタイルに合わせた価格設定ができません。
4|シフト提出が必要
出勤日や勤務時間を提出しなければならないため、自由な働き方が制限されます。
続いてシェアサロンのメリット・デメリットを解説します。
シェアサロンのメリット・デメリット
美容師がシェアサロンを選ぶ理由には、以下のような点があります。
シェアサロンのメリット
- お客様とじっくり向き合える
- 使用したい商材を自由に選べる
- 全ての施術料、施術時間を自分で決められる
- 得意な分野をより活かせる
- 報酬が売上から固定費を引いた額になる
- 自由な勤務形態
シェアサロンのデメリット
- 集客は全て自己集客
- 収入が不安定こともある
- 材料の管理や発注も全て自身で行う必要がある
詳しく解説します。
シェアサロンで働くメリット
美容師がシェアサロンを選ぶ理由には、以下のような点があります。
1|お客様とじっくり向き合える
シェアサロンでは、一人ひとりのお客様に対して時間をかけることができます。
これにより、お客様の満足度が高まり、リピーターが増えます。
2|使用したい商材を自由に選べる
自分が信頼している商材や新しい技術を試すことができるため、技術の幅が広がります。
3|全ての施術料、施術時間を自分で決められる
自分のペースで施術を行えるため、ストレスが少なくなります。
料金設定や施術時間も自由に決められるため、自分のスタイルに合わせたサービスを提供できます。
4|得意な分野をより活かせる
シェアサロンでは、自分の得意な技術やスタイルを中心にサービスを提供できます。
これにより、技術をさらに磨くことができ、顧客満足度も高まります。
5|報酬が売上から固定費を引いた額になる
売上から固定費(家賃や材料費など)を差し引いた額がそのまま報酬になるため、頑張った分だけ収入が増えます。
これが大きなモチベーションとなります。
6|自由な勤務形態
シェアサロンでは出勤日や時間を自分で決められるため、プライベートと仕事のバランスを保つことができます。
自由なライフスタイルを実現できる点が大きな魅力です。
シェアサロンで働くデメリット
1|集客は全て自己集客
シェアサロンでは、集客を全て自分で行わなければなりません。
SNSや口コミを活用して顧客を増やす努力が必要です。
2|収入が不安定なこともある
繁忙期と閑散期で収入が大きく変動するため、安定した収入を得ることが難しいことがあります。
3|材料の管理や発注も全て自身で行う必要がある
使用する商材や備品の管理、発注を全て自分で行わなければならないため、自己管理能力が求められます。
業務委託とシェアサロンに向いている人
業務委託とシェアサロン、それぞれに向いている人の特徴を以下にまとめます。
項目 | 業務委託 | シェアサロン |
---|---|---|
向いている人 | チームで仕事をしたいと考えている 与えられた役割を果たせる ミーティングに参加できる | 譲り合いができる人 やる気、向上心がある人 働き方、ライフスタイルを考えられる人 |
向いていない人 | 人のせいにする人 物の共有ができない人 協調性がない人 | 時間や物事の管理がルーズな人 休みをとらず、頑張り過ぎてしまう人 お客様の要望に向き合えない人 |
業務委託に向いている人・向いていない人
項目 | 業務委託 |
---|---|
向いている人 | チームで仕事をしたいと考えている 与えられた役割を果たせる ミーティングに参加できる |
向いていない人 | 人のせいにする人 物の共有ができない人 協調性がない人 |
業務委託は対象のサロンと「業務委託契約」を取り交わしているため、サロンのルールが設定されています。
材料発注も店舗の皆で行います。
月に一度、店舗状況、材料確認をするミーティングの時間を設けているので、ミーティングに参加できないと確認事項の共有が難しくなるため、ミーティング参加は必須といえるでしょう。
大体の道具、備品はサロンで用意してくれているため共有になります。
自分勝手な行動で1つの備品を独占することはできません。
共有物を大切に扱わなかったり、譲り合いができない人は業務委託には向いていないでしょう。
シェアサロンに向いている人・向いていない人
項目 | シェアサロン |
---|---|
向いている人 | 譲り合いができる人 やる気、向上心がある人 働き方、ライフスタイルを考えられる人 |
向いていない人 | 時間や物事の管理がルーズな人 休みをとらず、頑張り過ぎてしまう人 お客様の要望に向き合えない人 |
頑張れば頑張るほど報酬は増えますが、身体を壊しては元も子もありません。
仕事のオンオフができない、自己管理がきちんとできない方は向いていません。
シェアサロンでも半個室の店舗はセット面、シャンプー台、材料スペース、スタッフルームは共有スペースとなりますので譲り合いができる方が望ましいです。
個人で集客を行うため、お客様との予約のやりとりやSNSの管理ができ、向上心がある方は非常に向いています。
ここまで「業務委託」「シェアサロン」のメリット・デメリットと、向いている人・向いていない人を解説してきました。
ここまで読んでまだ「どちらにしよう?」と悩んでいる方へ、最後に私の経験談をお話しします。参考になれば嬉しいです。
【経験談】正直大変だった業務委託の美容師
ここからは業務委託の美容師で働いていた時の経験談をお話しします。
これから美容師独立をしようと考えている方へ参考になれば嬉しいです。
約2年間、業務委託美容師として働いていた初期の私は、設備、環境が整っていて、正社員美容師に比べるとすごく充実した環境で働けていると毎日実感していました。
郊外から都会のサロンに移ったため、顧客はほぼゼロに近い状態からスタート。
集客に不安はありましたが、店舗でホットペッパーを掲載してくれていたおかげとSNSでの個人集客のおかげで、繁忙月には90万を売り上げる美容師になりました。
会社が契約してくれている商材も豊富で、月に一度の店舗ミーティングで商材の確認をし、新しい物を取り入れたりと、不安要素は全くなしでした。
以前に比べ報酬もUPし、言うことなし!!と感じる反面、以下4つの不安・不満もありました。
4つの不安・不満
- 集客媒体があるのはありがたいけど、不得意な技術もしないといけない
- 商材が決まっているので、自由に自分のものが使えない
- 価格帯を店舗のルールに合わせないといけない
- シフト提出をしないといけない
指名予約ではない予約(フリー予約)は、スタッフ全員で均等に割り振られます。
そのため不得意な技術も勉強しなければなりません。
私はデザインカラーが苦手だったため、大変苦労しました。
そして、SNSで集客するには自分の強みを活かさなければなりません。
そうなった時に商材を自分で自由に決められない(店舗のものを使わないといけないから)、と不満も出てきます。
さらに、価格帯も他のスタッフと足並みを揃えないといけないので、こちらにも不満が出てきます。
店舗でのルールは多数あり、シフト(出勤日と勤務時間)を提出し、勤務時間内はなるべく店舗にいなければいけないなど、色々な悩みや不満・葛藤が出てきてきました。
その後色々悩んだ結果、業務委託をやめ、シェアサロンを利用してフリーランス美容師になろうと決めました。
もちろん業務委託美容師で活躍されている美容師さんも沢山います。
業務委託美容師も素敵な働き方だと思います。
一方で私のように
- お客様とじっくり向き合い、満足される接客したい!
- 使用したい商材のみ取り扱いたい!
- 施術料、施術時間も自分で決めたい!
- 得意な分野をより活かしたい!
- 自由に働きたい!
と思っている方は、シェアサロンを利用されることをおすすめします。
まとめ
この記事では、実体験を踏まえて業務委託とフリーランスについて説明しました。
どちらも良い面と悪い面がありますが、結論として私はシェアサロンの方が働きやすかったです。
シェアサロンの働き方は安定感を求める方にとっては不安になってしまう選択肢かもしれません。
しかし、違いを理解し選ぶことができれば不安も軽くなります。
フリーランス美容師になるなら、シェアサロンをおすすめします。
最近では『業務委託美容師』、『シェアサロン(フリーランス)美容師』として働く方が増えているため、特に正社員サロンからフリーランスに働き方を変える際は、お客様の流入に対する防止措置を取られているサロンが多いです。
今のサロン(正社員美容師)の指名客を連れてシェアサロンで働いたらもっと報酬がもらえる!と思って転職を決意したものの、なかなかお客様を連れて行くことができず、自己集客も上手くいかずに苦戦することもあります。
そのため、慎重に選択することが大切です。
興味がある方は、ぜひEMANONシェアサロンに問い合わせてみてください。
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